保育士が選ぶ読み聞かせ絵本 Vol.13 【3.4.5歳児】

【クラス】  すみれぐみ

【タイトル】 ごめんね ともだち

【作者】   内田麟太郎           【出版社】  偕成社

 

【選んだ理由】

自分から「ごめんね」を言うときの気持ち、勇気を感じられるかなと

思い、この絵本を選びました。

今現在、子ども達同士でトラブルが起きた時「ごめんね!ごめんね!」と

連呼する姿が見られます。

保育者の仲立ちがなくても自分からごめんねと言えたことには成長を感じながら、

絵本を通して、相手の気持ちや、自分の気持ちと向き合えたらと思います。

 

【どんな絵本?】

登場人物はオオカミとキツネ。

オオカミの苦手な言葉はごめん、ごめんな、ごめんなさい。

心の中なら簡単に言えるのに、その簡単がなぜだか言えない。

言えないことに苦しい気持ちを抱いてるオオカミと

喧嘩したままなんていやだ!と思っているキツネのお話です。

 

【子どもたちの様子】

読み終えると、「ごめんねっていえたね」「いんちきってなーに?」と子ども達。

オオカミの気持ちとキツネの気持ちを一緒に思い返し、友だちとも絵本の内容を

お喋りしていました。

 

 

 

【クラス】れんげぐみ

【タイトル】こどもかいぎ

【作者】北村裕花

【出版社】フレーベル館

 

【選んだ理由】

行事に向けて、子どもたちと話し合う機会が少しずつ増えてきたため。

 

【どんな絵本?】

今日は大事な会議の日!

こどもたちだけでこっそりひらかれる、『こども会議』がはじまります。

「今日のお題は、『おこられたときはどうしたらいいか?』です」

「わたしは、ごめんなさいってあやまるのがいいと思います」

「でも、コラーっていわれると、こわくてごめんなさいっていえなくなっちゃうんだよね」

「泣いちゃうのはどうかな?」「笑ってごまかすのは?」

ああでもないこうでもないと、意見をたたかわせる子どもたち。

ところがだんだん話はそれて、パパやママが怒るとどんなふうになるか、お披露目大会に。そのうち、どっちのパパやママが怖いかでけんかまではじまっちゃって、会議はしっちゃかめっちゃかになります。怒ったときのママは、ほっぺがぷくーってふくらむ妖怪みたい!

いやいや、口から火を噴く大怪獣だ!スーツ姿の子どもたちが真剣に会議をする姿がかわいくて、おとなも笑顔がこぼれてしまう、たのしい一冊です。

 

【子どもたちの様子】絵本のこども会議の途中で、お母さんの怒り顔の絵が出てきた時、「怖くておもしろーい!」と思わず笑いが起こりました。お父さんが青鬼になってしまう絵が出てきた時には、鬼が怖くて目を閉じるお友だちもいました。絵本を読み終えたら、「こどもかいぎしたいね!」とお話する姿もあり、テーマを決めて楽しい雰囲気の中でお話し合いができたら良いなと思います。

 

 

 

 

【クラス】 ゆりぐみ

【タイトル】ことばのかたち

【作者】おーなり由子

【出版社】講談社

 

【選んだ理由】

もしも言葉に色や形があったなら、どんな風に感じるのか 新しい視点で感じられたらと思い選びました。

 

【どんな絵本?】

言葉に色や形があったら、優しい言葉はどんな色?どんな形?怖い言葉はどうだろう?

普段自分が何気なく使っている言葉に色や形があったら相手はどう感じるのだろう。自分と同じかな?違うかな?など、考え、感じるきっかけになる絵本です。

少し難しい部分もありますが、視覚で言葉を感じることができ、子どもにも、大人の心にも響く絵本です。

 

【子どもたちの様子】

言葉の感じ方は十人十色。

ありがとうの言葉は『薄ピンク!』『きいろ!』『水色』『ふんわりした形』『お花の形』など様々な感想が聞かれました。

人を傷付ける言葉が針の形をしていたら、、、という場面では、表情が一気に真剣になりシーンと静まりかえる子どもたちでした。

 

 

 

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